今日は
子どもの力の中の「記憶力」
についてお話します。
突然ですが
トランプの「神経衰弱」
って知ってます?
そうです。
カードを裏向きに並べて
二枚ずつ順にめくっていき
同じ数字が出たら
そのカードは自分のものになり
もう一度二枚めくれる。
という
誰でも一度はやったことがある
あの「神経衰弱」
です。
単純なルールですが
出たカードの数字を覚えていないと
なかなか勝てないのですよ。
その「神経衰弱」ですが
大人になってからやってみたこと
あります?
私はあります。
ありますが
一言でいいますと
「悲惨」
でございました~(涙)
まず
「6」と「12」を
めくったとします。
その後
何回目かの順番が回ってきた時に
また「6」
が出たとします。
これが
子どもの頃だったら
全く迷わずに
「6? ああ、さっき出たこのカードと同じ。」
と言って
割とすぐに思い出せて
さっさとめくっていたのです。
ですが、
大人になりますと
「6? えっ・・・と・・・。確かにさっきめくったんだけど・・・
えっと・・・(あてずっぽうで)、この辺の・・・これかな?」
ブブ―ッ 外れーっ(笑)
という展開になってしまったのですよ。
「神経」が「衰弱」するのは
大人の方だーっ!
なんてね(笑)
学問的な研究の世界では
記憶力のピークは
だいたい
10代中盤から10代後半と言われています。
その後は
だんだん衰えていく
ということなのです。
10代中盤から10代後半がピークだということですが
小学生の記憶力も
本当にすごいのですよ。
例えば
教室に鉛筆や消しゴムが落ちていたとします。
名前が消えかかっていて
誰の物か分からない時に、
私は、
「この消しゴム誰のですか~?」
と子どもたちに聞きます。
すると
持ち主の子が
「私のです。」
と言うのと同じくらいか
時にはその子よりも速いタイミングで
「あ、それ、〇〇ちゃんのです。」
って他の子が言うのです。
間髪を入れずに言うのです。
そしてそれは100%当たっています。
恐るべし、子どもの記憶力。
それから
4年生を担任した時に
「都道府県名と県庁所在地を漢字で覚える」
ことを実践してきました。
今は、社会科で覚えましょうという時間がありますが
私が教え始めたころはその時間はありませんでした。
でも
日本の都道府県名を覚えることは
きっと子ども達の役に立つと考えていました。
例えば
5年生になりますと
日本の工業地帯を習いますが
「京葉工業地帯」
「阪神工業地帯」
とただ記憶するだけよりも、
「東京」の「京」と「千葉」の「葉」を合わせて
「京葉工業地帯」
「大阪」の「阪」と「神戸」の「神」を合わせて
「阪神工業地帯」
という風に覚えれば
場所を間違うことは減りますよね?
ということで
クラスみんなで挑戦していました。
やる気を出させることについて書きましたが
一度に全部覚えましょうと言っても
難しいです。
ですので
スモールステップで
まず
八つの地方を覚え、
その地方ごとに県名と
県庁所在地をセットで覚えていきました。
それぞれの地方の拡大地図の中に
その名称を書いて私の所にもってきます。
全部合っていたら
合格になります。
例えば
「〇〇さん、東北地方、合格!」
という風にです。
やる気が出てきますと、
家でも覚えてくる子が
続出します。
それがまたすごい!
関東地方(栃木県 宇都宮市、茨城県 水戸市とか全部漢字です。)と
中部地方を一度に覚えてくることも。
思わず
「その脳みそ、先生にちょうだいっ!!」
と叫んでしまったこともあります(笑)
恐るべし
子どもたちの記憶力。
子どもだから無理とは思わずに、
あなたのお子さんも
スモールステップで
楽しく色々なことを覚えさせてあげてくださいね。
それが新しい扉を開くことに繋がるかもしれません。
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編集後記
ちなみに
子ども達は
「嗅覚」
も凄かったのです。
私が
「このハンカチ誰のかな?」
と言いますと、
何人かの男子がすぐ私のところにやってきて、
くん、くん、くん
と臭いをかぎます。
そして、
「これは、〇〇ちゃんのです!」
と言い当てるのです。
それが
例え女子の物でも
必ず言い当てていました。
ほんとにすごい(笑)
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「こんな時どうしたらいいと思いますか?」
「おすすめの○○を教えて下さい。」
などなど
あなたからの質問をお待ちしています。
遠慮せず、ぜひっ!!