子どもにはみんないいところがあるシリーズ、
前回は子どもの絵についてのお話でしたね。
今日は、
子どもの「やる気」についてです。
この
「やる気」
について
友人の社長さんと話をしたことがあります。
もう五年以上前になるかもしれません。
授業についての話になって
こんな会話をしました。
岩堀「何度授業をしても、これか完璧と思えることはないのよね。
後で必ず、あこはこうすればよかったとか、こんな方法もあったはずとか
思うの。だから今度こそはと思って、毎日教壇に立ってるの。」
友人「へー、そうなんだ。これでいいって満足しないで
もっと改良していこうという心構えがすばらしいと思うな。」
岩堀「ありがとう。私が授業よりも自信があること
それは子どもたちにやる気を出させることかな。
これだったらすごーく自信があるよ。」
友人「それ、素晴らしいわ。学校だけじゃなくて
会社でも社員にどうしたらやる気になってもらえるかって
みんな悩んでるんだから。」
岩堀「えっ、そうなの??」
驚きました。
私は子どもたちにやる気を出させることについては
自信がありましたが、
それほどに難しいことだとは思っていなかったからです。
ですので続けてこう言いました。
岩堀「えっ、だって、やる気を出させるのってそんなに難しくないよ。
というか、気が付くと、子どもたちがすごくやる気になってるの。
私が何かしたというよりも
子どもたちがすごいんだと思うよ。」
友人「いやいや、仮にそうだとしても、子どもたちがやる気を出すには
何かコツがあるはず。それをみんなに教えてあげるとみんな助かると思うな。」
ということで、
これまでの教師生活で
子どもたちがどのようにやる気を出していったかを
思い出すままに書いていこうと思います。
その中で何か見えてくるものがあるかもしれません。
子どものやる気の凄さを見せてもらった例は
もう
数えきれないほどあります。
今日は
その中の一つ
作文のお話です。
小学校では
教科書を教える以外に
学校ごとに今年度はどんなことに力を入れるかという
学校目標があります。
例えば
「主体的に学ぶ子どもを育てる」
とか
「自分の思いを書いて伝える力を伸ばす」
あるいは
「基礎・基本を充実させる」
などなど
学校にによって違います。
一年生を担任していた時の
学校の目標が
「書く力を育てる」
だったのです。
「うーん、一年生に書く力をつけるって
どうすればいいかしら・・・。」
色々な本を買い込んで勉強しました。
その中に
「お話作りをしましょう。そして、どんどん書かせましょう。」
(本の題名を忘れました。すみません。)
という内容の本がありました。
「お話作りか。これだったら楽しそう。」
ノートを買って、さつそく始めました。
始めると言いましても
一年生ですから
何を書いていいのか分からない子がほとんどです。
それで
はじめは
絵を見せてその中の吹きだしにしゃべったことを書きました。
例えば、
通せんぼをしている鬼と小さな女の子の絵に
鬼の吹き出し「ここから先は通ったらだめだ。」
女の子の吹き出し「でもお母さんを探しに行きたいの。」
と書いたとします。
それから子どもたちに、
マス目に下記のような文字が書いてある用紙を配ります。
おには「 。」
といいました。おんなのこは、
「 。」
といいました。
「ここの何も書いていないところにね、みんなが考えた言葉を
書きましょう。」
と言って
黒板で見本を見せて、
「では、始めましょう。」
と言います。
そうすると子ども達は
一斉に書き始めます。
「書きました。」
という子には、
「続きが書けたら書いてみてね。
そして先生にも見せてね。」
と言います。
するとしばらくして
『おには「ここからさきはとおったらだめだ。」
といいました。おんなのこは
「でも、おかあさんをさがしにいきたいの。」
と言いました。
おにはきゅうにやさしくなって「そうだったの。
だったらとおってもいいよ。」といいました。
おんなのこは「ありがとう。」といって
おかあさんをさがしにいきました。』
というようなことを書いて見せにきてくれます。
「すごーい!!」
子どもの力にびっくりして
思わず声がでちゃいます。
それから
凄すぎるものは
みんなの前で読んだりもしました。
そんな練習を朝の学習の時間に少しずつしていくと
絵がなくてもお話が書けるようになってきます。
飽きないように
「ライオンと子猫と男の子が出てくるお話」
と、登場人物を少しだけ決めたこともあります。
決められた登場人物が入っていれば
あとはお化けでも恐竜でも
自分の好きなキャラクターを登場させてもいいことにします。
また時には
「朝起きたら、アリになっていました。」
で始まるお話を書いたこともあります。
普通の原稿用紙よりは少しマスが大きい低学年用の
作文帳を使っていました。
一ページが120文字か150文字くらいだったと思います。
原稿用紙の使い方や誤字脱字はあまり
指導せずにとにかくぐんぐん書かせました。
面白いところは赤ペンで
ぐるぐると丸をつけたり波線を引いたりしました。
毎朝
そんなことを続けて
二年生になると・・・
子ども達はとても書くことが好きになり
また
上手に書けるようになりました。
5ページ、10ページ、15ページと書く子がでてきました。
そして、
ある女の子が
家に帰ってもお話の続きを書いてきました。
そのページを数えてみてびっくり。
なんと
74ページも書いてあったのです。
な、な、ななじゅうよんページって・・・
お話も
ちゃんと起承転結、盛り上がって落ちもちゃんとあって・・・
あの時は本当にびっくりしました(@_@)
何しろ小学校二年生の子です。
大拍手&脱帽でしたーーーっ!
恐るべし
子どものやる気!!
今回のやる気が出たポイントを振り返りますと、
・最初は少しずつから初める
・途中で飽きないように工夫をする
・どんどんやらせて細かいところにはこだわらない
・子どもたちのがんばりを認め、ほめる
以上です。
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編集後記
私、体育系です。
といっても
今は体が動かないので
体育系の応援団といったところでしょうか。
時間があればテレビのスポーツ番組も見ます。
昨日の
サッカー、素晴らしかったですね。
親善試合とはいえ
世界ランキング五位のウルグアイに勝っちゃったのですから。
私もニュースで見て
すごい!
と驚くやらうれしいやら・・・
でも
でも
福井では民放が2局しか入りませ~ん。
スポーツニュースでほんのちょっぴりだけしか見られなかった
私でございました・・・(涙)
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「こんな時どうしたらいいと思いますか?」
「おすすめの○○を教えて下さい。」
などなど
あなたからの質問をお待ちしています。
遠慮せず、ぜひっ!!