昨日は
保育士さんのすごさについてお話ししました。
今日は、
「子どもの力」シリーズでございます。
「子どもも『やる!』と言ったらやる」
というお話です。
子どもって
いろんなことに興味を示します。
そして
「〇〇習いたいなぁ。」
なんて言います。
この場合、
あなたの希望する習い事や
してほしいことの場合は
「いいよ。」
となりますね。
例えば
あなたが
「男の子がピアノを弾いている姿がカッコイイ。
うちの子も習いたいって言わないかな。」
なんて思ってたところに
息子さんが
「ピアノ習いたい!」
って言ったとします。
親としてはとってもうれしい。
ですので
「いいよ。」
となりますね。
でも
あなたが
「男の子は元気よく、野球を習ってほしい。」
と思っていたとします。
そこに
あなたの息子さんが
「ぼく、ピアノ習いたい!」
と言ったとします。
親の対応としては
➀「いいよ。」
と言う。
➁「ダメ。」
と言う。
➂「ほんとに?ほんとに習いたいの?
習い出してすぐ辞めるんじゃないでしょうね。」
と念を押してから
OKを出す。
➃「家で練習すると近所迷惑になるから
ピアノはあきらめなさい。その代わり
他に習いたいものがあったら
習わせてあげるから。
例えば、野球なんかどう?」
と理由を言って、
さりげなく自分の希望を入れてみる。
などがあるかもしれません。
それぞれの考え方がありますから
私からはこうしなさい、とは言えません。
でも
子どもって
自分から言い出したことは
すごくがんばるということを
私は教え子たちから教えてもらったのです。
あれは、五年生を担任して
持ち上がりで六年生も担任することになったクラスでの出来事です。
元気な子が多く
時に私が
「こらーっ!」
と叱ることもあったクラスの女子たち数人が
「岩堀先生、ハムスターを教室で飼いたいです!」
と言いにきたのです。
私は、
「えっ、ハムスター?教室で?
生き物は世話が大変だから無理だなぁ。」
と言いました。
それでも
彼女たちはあきらめません。
「世話は私たちがやります!」
と食い下がります。
「土日はどうするの?」
と私がさらに聞くと
「私たちが当番を作って家に持って帰ります!」
と言います。
子どもたちだけで世話ができるのか
心配だったのですが
その熱意と
「世話は私たちがやります!」
という言葉を信じて
ハムスターを探し始めました。
ところが調べても調べても当時の
福井県のペットショップではどこも
ハムスターを扱っていませんでした。
唯一
あるモルモットのブリーダーさんのホームページの情報により
福井でもモルモットが買えることがわかりました。
そのブリーダーさんに買いたい旨をお伝えして
何匹かの子どものモルモットを見せてもらうことにしました。
隣の市まで車を走らせて
待ち合わせ場所に行きますと
段ボールの中に
数匹のモルモットの子どもがいました。
よちよちと動き回る様子が
とっても可愛いい!
その中から一目見て私は
「この子にします!」
と決めました。
栗毛色に白い毛が混じった
とても可愛くてイケメン(笑)の
オスのモルモットでした。
私もモルモットを飼うのは初めてでしたので
そのブリーダーさんに色々と教えてもらいました。
・衣装ケースに電動ドリルで穴を開けて
空気の通りを良くすること。
・衣装ケースの床にはおがくずを敷いておくと便利なこと。
・フンは毎日後始末すること。
・おしっこはしつけられないから
おがくずも毎日変えること。
・エサはうさぎ用のペレットとチモシーをあげること。
・飲み水の中にはビタミンCの粉末を溶かして入れること。
・冬は寝袋のような物を用意して温かくしてあげること。
などなど。
子ども達は大喜びでした。
早速クラスで名前を決めました。
「レオン」
に決まりました。
これがレオンです。イケメンでしょ(笑)
レオンは
最初はかなり警戒していて
エサも食べませんでしたが
次第に慣れてきて
水を飲んだりエサを食べたりし始めました。
子ども達は
自分たちで世話をする順番を決めて
レオンの世話を始めました。
フンの始末やエサやり水替えもちゃんとしました。
土日や夏休みは誰が家に連れて帰るか
当番を決めました。
私もその順番の中に入って
家にレオンを連れて帰りましたが
それ以外は
子どもたちが世話をしたのです。
卒業までの9か月間
ほんとによくがんばったと思います。
「やる」
と言ったらやる!
を立派に実践してくれました。
もし
あなたのお子さんが
何かをやりたい!と言ったら
それは責任感を育てるチャンス。
まずは一度やらせてみてあげてくださいね。
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編集後記
子どもたちが卒業した後
私はレオンを家に連れて帰り
約5年間飼い続けました。。
シンドイことがあっても
帰ってきてレオンを膝に抱いていると
すごくいやされました。
お尻がまあるくてしっぽはなく、
耳はちょっぴりたれ耳だったレオン。
白い毛がかっこよくなびいていてて
黒い瞳が可愛かったレオン。
スイカをちょっぴりあげてみると
シャリシャリと美味しそうに食べてたレオン。
なでてあげると
私の膝で気持ちよさそうに眠っていたレオン。
一度も病気はせずに
最期は眠るように天に召されていきました。
子どもたちが
「飼いたいです」
と言ってくれたおかげで
私もレオンとの温かな時間をもらいました。
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「こんな時どうしたらいいと思いますか?」
「おすすめの○○を教えて下さい。」
などなど
あなたからの質問をお待ちしています。
遠慮せず、ぜひっ!!