昨日は、
「僕ら何をやってもダメなんです。」
と言った子らが
「世界一のクラス」
という目標のもと
やる気を出して色々なことに挑戦し
自信を取り戻したお話でした。
今日は、
その子らとの忘れられない思い出を
お伝えしますね。
子ども達は
どんどん頼もしくなっていきました。
修学旅行の時には
「岩堀先生、お化け屋敷入りましょう。」
「無理、無理、無理。
先生怖がりだから。」
「大丈夫、僕らがついてます!」
ということで
子どもたちのリュックサックにしがみつくようにして
何とかお化け屋敷から出てこられました(汗)
その後、
東大寺の奈良の大仏を見に行った時のことです。
大仏殿の中に、
大仏の鼻の穴と同じ大きさの穴が開いている柱があります。
そこをくぐり抜けると
無病息災などのご利益があると言われています。
私が小学生の修学旅行の時にも奈良の大仏に行ったので
友達が何人かくぐり抜けていました。
私はと言いますと
当時身長は155㎝くらいだったのですが
くぐれる自信がなく
挑戦しなかったのを覚えています。
実際、その大きさは横30㎝×縦37㎝と
子どもは通ることができても
体格の良い子や大人にとってはかなり狭めです。
自分が小学生の時にそこをくぐれなかったこともあり、
私は
子どもたちにみんなにくぐらせてあげたいと思いました。
それで
「よしっ、全員ここをくぐろう!大丈夫、きっとできるよ。
先生も反対側から手を引っ張ってあげるかから。」
と言って
子どもたち全員がその穴をくぐり抜けることができました。
ところが
ほっとしたのも束の間、
ある男子がこう言ったのです。
「次は岩堀先生です!」
「えっ、無理、先生大人だから無理、無理!」
「さっき先生は、『大丈夫、きっとできるよ』って言ったじゃないですか。
僕たちが引っ張ってあげますから。大丈夫ですよ!」
子どもたちに励まされて
私は、
よいしょっと
手を先に入れ
何とか肩を入れました。
すると、
「せーの!」
と言って子どもたちが私の手を引っ張ってくれました。
そのおかげで
私は何とかくぐり抜けることができました。
小学生の時に自信がなくて挑戦しなかったのに
子どもたちに助けてもらって挑戦&くぐり抜けることができました。
このように
毎日が本当に楽しかった。
いつまでも子どもたちと一緒に勉強していたいと思いました。
でも
卒業の日は
少しずつ少しずつ近づいてきました。
卒業式の前の日
私は
「明日はいよいよ卒業式です。
学級の歌は今日と明日のどちらに歌いたいですか?」
と聞きました。
子ども達は
「今日も、明日も歌いたいです!!」
と言いました。
「よしっ、分かった!今日も、明日も歌おう!」
卒業式は明日だというのに
学級の歌を歌いながら
子どもたちと一緒に泣きました。
そして迎えた卒業式。
教務主任が私の所に来て
「卒業証書の名前を呼び終えるまでは死んでも泣くな(笑)」
と言いました。
「はいっ!」
と答えました。
私にとっては初めての卒業学年の担任でした。
緊張しましたかが
何とか子どもたちの名前を間違えずに読み上げることができました。
その後は式の中で
涙が流れ続けました。
大好きな大好きな子どもたちと
涙、涙のお別れの式でした。
子どもたちから
お手紙や花束などももらいました。
その中に
白い画用紙をくるくると丸めたものに
赤いリボンが巻いてあるものがありました。
家に帰って
そのリボンをほどきました。
それは
子どもたちから私への
卒業証書でした。
『世界一証書
岩堀美雪殿
あなたは、私たちと一緒に
世界一という目標が立派に達成できました。
よって ここにこれを賞します
平成〇年三月十九日
〇〇〇小学校 六年二組一同より』
私の大好きなコスモスの花も描かれていました。
子どもたちの顔が浮かんで
涙が止まりませんでした。
その卒業証書は今も
額に入れて飾ってあります。
私の大切な大切な宝物です。
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編集後記
何度思い出しても
あの卒業式の日のことは
涙が流れます。
私にたくさんのことを教えてくれた
子どもたちでした。
今は
もうみんな
お父さん、お母さんになっているかなぁ・・・。
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「こんな時どうしたらいいと思いますか?」
「おすすめの○○を教えて下さい。」
などなど
あなたからの質問をお待ちしています。
遠慮せず、ぜひっ!!