子どもにはみんないいとろこがあるシリーズの「やる気」について
3日間お話をしています。
今日もその続きなのです。
タイトルが「やる気」となりますと
またまた張りきっちゃうのです。
なぜですかって?
それはですね。
子どもたちの凄さを目の当たりにしてきましたので
それを
あなたにも伝えたい!聞いてもらいたい!
という気持ちが
強く
強ーく
あるからでございます。
それから
メルマガに書くことで
自分が行ってきたことを
分析することができます。
なぜ
子どもたちが
あんなにやる気を見せたのか。
思い出しながら書くことで
そのコツを一つでも
あなたに見つけていただきたい。
と
そんな思いもあります。
ということで
今日は
「やる気」を出させる中でも
最も難しいと思われる
「最初から全くやる気のない子がやる気が出た」
という例についてお話しますね。
4年生を担任しますと
必ず挑戦してきたことがあります。
・百人一首100枚覚える
・日本の県名、県庁所在地を漢字で書けるようにする
・クロールで25m泳げるようにする
・逆上がりができるようにする
などです。
これらが達成できなくても
生活にはそれほど支障がないかもしれません。
なのに
なぜ全員で挑戦してきたのか。
一番の理由は、
「自分には無理だと思ったことでも
努力をすればできた
という体験を
子どもたちにしてほしかったから」
です。
この中で
鉄棒の逆上がり練習についてお話します。
逆上がりのできないお子さんは
30名のクラスで10名位はいます。
鉄棒はの苦手だと思い込んでいるので
練習の最初は
「先生、私、運動音痴ですからできません。」
とか
「逆上がりは僕には無理です。」
とか言います。
中には、
「先生、なんでこんなことやらなくちゃいけないんのですか?」
という子もいます。
その子どもたちに向かって
私は、
「今のみんなには逆上がりができるようになるなんて
信じられないかもしれません。
でも、10人のうち7人ができるようなことで
自分ができないことは
練習すればきっとできるようになるから。
先生と一緒にがんばりましょう!!」
と言います。
練習は主に昼休みに行うのですが
まず私は
跳び箱4段と踏切版を鉄棒の所まで
運んできます。
鉄棒なのに
なぜ?
って思いますよね。
でも
これが
効くのですよ。
子どもたちがやる気を無くしてしまっているのは
鉄棒の練習をしてもしても
まったくできるようになる気配がないからなのです。
例えば
何もないところで
何度練習をしても
お腹と鉄棒が離れてしまって
ドスン!
と足が地面に落ちてしまいます。
そこで
跳び箱と踏切版の登場です。
4段の跳び箱を鉄棒の前に
鉄棒の棒と平行に置きます。
(横に置くのです)
そしてその跳び箱に
踏切板を立てかけます。
そうすると
鉄棒につかまっている子どもたちの目の前に
踏切版を使った急な坂が
できあがります。
子ども達は
鉄棒を握って
その坂になっている踏切版を
下から
トントントンと駆け上がって
くるりと回ります。
踏切版の坂は4段分の傾斜ありますので
子どもたちのお腹は
鉄棒から離れにくくなります。
何度か練習するうちに
トントントン、くるり!
トントントン、くるり!
と子ども達は次々に自分で回ることができるようになります。
4段で回れるようになると
今度は3段に挑戦します。
少し坂は低くなりますが
一段分だけですので
これも
しばらく練習すると
トントントン、くるり!
トントントン、くるり!
と回ることができるようになります。
私はといえば
「今の惜しかった~。もう少しでできそうだからがんばって!」
とか、
「おお、すごーい!」
とか
「やったね!3段合格!!」
と声をかけ続けます。
そうして
2段、1段と進んでいきます。
この頃になると
子どもたちの様子は明らかに最初とは変わってきています。
がんばって練習を続けてきたので
手にマメができている子もいるのに、
びっくりするほどやる気に溢れています。
昼休みになると
「先生、早く、早く、体育館で鉄棒の練習したいですっ!!」
と私の手を引っ張って
体育館に連れて行くようになるのです。
そして、1段の高さが合格すると
今度は、踏切版だけの低い坂となります。
それも合格すると
踏切版なしで
つまり
何もない状態で
逆上がりができるようになります。
「やったー!!!」
と子どもたちも飛び上がって大喜び。
私も
「(逆上がりの)卒業、おめでとう!!!!」
と言って、子どもたちと握手したり
ハグしたり、
「がんばったねぇ。」
と頭をなでなですることもあります。
このように
逆上がりの練習でも
子どもたちのやる気と
「できた!!」
という笑顔を見せてもらいました。
この鉄棒の例で
最初はなぜ子ども達はやる気がなかったのだと
思います?
何回もやってみたけど
できなかったので
あきらめていた状態ですね。
つまり、
できないゼロの状態から逆上がりができる100の状態まで
100もの開きがありすぎて
自分の進歩も分からない。
こんな状態ではいくら練習しても
やる気は全然湧いてきません。
では、
なぜ
跳び箱と踏切版を使った練習で
徐々にやる気が出てきたのでしょうか?
それは
0~100の間を
4段、3段、2段というように
スモールステップに分けて練習したからだと思います。
4段ができれば、
器具は使っているけれど
とにかく自分だけで回れたいう自信と、
達成感があります。
その次、3段ができると
ますますその自信と達成感が増します。
できたという成功体験がありますから
次もできる、やってやるという
やる気が出てきます。
それで
また
できる。
その繰り返しですね。
ここまでくれば
あとは子どもはどんどんチャレンジして
必ず逆上がりができるようになります。
あなたのお子さんがやる気が出ないのは
もしかすると
自分のできるレベルとあまりにもかけ離れたものを
求められているからかもしれません。
そんな時は
スモールステップを考えて
一歩一歩階段を上がるように進んで行きましょう!
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編集後記
今日は、地元鯖江市で開かれた
「グローバル女子会」という会で講演会をさせていただきました。
グローバル女子会というのは
世界を股にかけて活躍されている女性社長さんたちの
集まりです。
アメリカのシリコンバレーからも何名もいらっしゃってました。
その他、ハワイ、バンコク、マレーシアとか、
日本国内でも
熊本、岡山、青森、大阪など
もう本当に色々なところから参加していらっしゃいました。
驚いたのは
「自分のことが好きですか?」
と聞きましたところ
「はい、大好きです!」
と答えた方の割合が
80%位もいらっしゃったこと。
これには
驚きました。
普通はあり得ない割合ですっ。
アクティブな方の集まりですので
夜の交流会も
とーーーっても盛り上がりました~(^^♪
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「こんな時どうしたらいいと思いますか?」
「おすすめの○○を教えて下さい。」
などなど
あなたからの質問をお待ちしています。
遠慮せず、ぜひっ!!