今日のお話は
子どものいいところの中の
「まずやってみる力」
についてです。
宝物ファイル講座の中で
ファイルに名前を付けるセッションがあります。
これがね
子どもの場合と
大人の場合とでね
雰囲気が全然ちがうのですよ。
名前をつける順序は
まずグループで話し合って
案を出します。
その後、
なぜその案がいいと思うのかについて
グループの代表が発表します。
その後は
多数決で決めます。
と、
こんな感じで進みます。
その経過を説明しまして、
私が
「では、今からグループで話し合って
宝物ファイルの名前の候補を決めましょう!」
と言います。
すると、
大人のグループは
「うーん、何にしようかなぁ・・・。」
という感じで会場の空気が止まったような感じになります。
子どものグループはと言いますと
「私は、〇〇がいいと思う。」
「僕は、〇〇がいいと思う。」
と、
それぞれが自分がいいと思う意見を口にするのです。
この違いはなんだと思いますか?
私が思うには、
人は大人になればなるほど
人から良く見られたいという意識がはたらくのです。
なので
無意識のうちに
「いい名前を考えなくちゃ」
「かっこいい名前はないかな」
と身構えてしまい
なかなかアイディアが出てこない(出せない状態)。
そして
「うーん・・・。」
と考え込んでしまうので
思考がストップしてしまうのです。
一方
子どもはと言いますと
大人の様に周りの目を気にすることはあまりありません。
ですので、
どんどん意見が出てきます。
意見が出てくると
面白いもので
「それだったら、こっちはどうかな?」
「これもいいと思うんだ。」
と
どんどん出てくるのです。
ちなみに
大人のグループで
アイディアが出なくて行き詰っている時は、
「一人一人にまず考えてもらいます。」
と言いますと、
あら不思議。
そこから少しずつ案が出てきて
盛り上がるのですよ。
「いい名前を考えなくちゃ」
「かっこいい名前はないかな」
と身構えずに
「まずやってみる。」
これがとても大事だということを
私は子どもたちから教えてもらいました。
そして、
「まずやってみる」
ということで
忘れられないエピソードがあります。
それは、一年生を担任した時のことです。
理科の授業の時の話なのですが
今は一年生と二年生の理科と社会は
生活科になっていますから
生活科になる前の
かなり前のお話です。
鳥について学習した時に
鳥の絵を描きました。
私が
「今から、自分が知っている鳥の絵をノートに描きましょう。
そして、その絵の下に、鳥の名前も書きましょう。」
と言いますと
子ども達は
「はーい。」
と言って
一斉に描き始めました。
何羽でも描いていいので
子ども達は
ぐんぐん描いていきます。
私は
子どもたちの机の間を巡回しながら
見て回りました。
そして、
ある男の子の鳥の絵とその名前に
目が釘付けになりました。
その子は
鳥の下のくちばしを
袋の様に大きく描いて
翼も力強く描いていました。
下のくちばしが大きい鳥と言いますと
何か分かりますか?
そう
ペリカンですね。
一生懸命ペリカンの絵を描いたその子は
その下に
名前を書いたのです。
そこには
こう書いてありました。
↓
↓
↓
たっきびん
きっと
ペリカン便の絵を思い出したのでしょう。
そして、
その鳥の名前は
「たっきゅうびん」
だと思い込んでいたのでしょう。
でも
「宅急便」
という漢字はまだ習っていないので
大人がしゃべっているのを聞いていて
「たっきぴん」
となったのですね。
可愛い
可愛い
エピソードです。
今思い出しても思わず吹き出してしまいそうです。
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編集後記
私の大好きな花、コスモス。
福井では
今が見ごろです。
車を走らせていますと
あちこちにコスモスが咲いています。
一輪で咲いていても
一斉にたくさん咲いていても
どちらもとても可愛い。
コスモスのおかげで
とても幸せなこの頃です。
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「こんな時どうしたらいいと思いますか?」
「おすすめの○○を教えて下さい。」
などなど
あなたからの質問をお待ちしています。
遠慮せず、ぜひっ!!