昨日は
私が自分から真剣に「学びたい!」と思ったのはなぜか?
についてお伝えしました。
今日は、
多分教育の関係者しか知らない
「研究指定校」
についての私の経験をお話しますね。
新採用の南中山小学校では
結婚、出産、入院など色々なことが重なって
10年間も勤めさせていただきました。
新採用は三年間で異動が基本だったので
大変異例のことでした。
以前にブログに書いた子どもたちとの感動の卒業式を終えた後の三月末に
私も異動になりました。
異動先はお隣の花筺小学校でした。
初めての異動で緊張していたのですが,
緊張する理由は他にもありました。
花筺小学校は文部科学省の人権教育の研究指定校だったからです。
ここで
「研究指定校」
についてちょこっと説明しますね。
教育界では新しい試みを各学校に広めるために
授業の研究をする学校を指定するという制度があります。
市の教員委員会が指定すると
「市の研究指定校」
になります。
それよりも規模が大きくなると
県の教育委員会が指定する
「県の研究指定校」
となります。
さらに規模が大きくなると
文部科学省が指定する
「文部科学省の研究指定校」
となります。
研究期間は、大体2~3年が多いです。
そして
授業の研究をして
最後の年にはその結果を研究紀要という冊子にまとめ、
研究発表会を開いて授業を公開します。
市の研究指定校の場合は同じ市内の先生方が
授業を見学に来ます。
県の場合は
県内から、
文部科学省の場合は
日本中から先生方が来ます。
と
このような形式になっています。
私にとっても初めての移動先の花筺小学校は
この文部科学省の人権教育の研究指定校だった
というわけです。
異動した年は
その研究の三年目で
発表の年でした。
発表の年ということもあり,
12クラスの担任のうち変わったのは私一人だけでした。
プレッシャーがありました。
他の先生方はみんな2年間研究を続けてきている。
自分はまだ何も知らない。
異動してすぐに言われました。
「今年は文部科学省の人権教育の研究発表の年。
5月に県の指導主事が来るから,
そこであなた公開授業してね。
担任の中で授業してないのあなただけだから。」
「はい,分かりました。」
と返事をするしかありませんでした。
ただ,プレッシャーはあったのですが、
ありがたいことに,
「こうなったらやるしかない!」
と思えました。
南中山小で育児休暇、病気休暇を除く8年間で、
毎年研究授業,
そのうち5年間は指導主事訪問等での公開授業をさせていただいた経験がありました。
授業はまだまだ下手でしたが,
少なくとも人前で授業を見てもらうことに抵抗はありませんでした。
自分が授業を公開して
「先生方から意見をいただいて学ばせてもらおう」
と思ったのです。
とはいえ,
実際はそれほど簡単にはいきませんでした。
それまでの2年間の花筺小学校の研究内容を教えていただき,
それを自分の授業に生かそうと思って
必死に勉強しました。
ひと月で体重が5キロ減りました。
用事があって元いた南中山小学校に行った時,
当時の教務主任が,
「どうしたんや。痩せたぞ。花筺小学校は大変か?」
と心配してくださったほどでした。
ただ勉強したことは無駄ではありませんでした。
何とか県の指導主事訪問での公開授業を終えますと,
少しずつ仕事のリズムが戻ってきました。
夏休みは毎日のように会議が開かれました。
議題は
研究してきたことを冊子にまとめる研究紀要や
日の公開授業についてでした。
新採用の南中山小時代、
文部科学省の道徳の研究指定校として
発表をした時は、ついていくだけで精一杯でしたが,
今回は少しだけ余裕ができました。
子どもたちと当日の集会で行う影絵劇や
手話で歌うことも提案しました。
周りの同僚と一緒に
力を合わせて研究発表に向けて進んでいると感じました。
大変なことも多かったけれど
とても貴重な体験でした。
目標を持って事に向かう時は、
知恵を絞ってアイディアを出し合うこと
しっかりとスクラムを組んで皆で協力し合うこと
とことん話し合うことの大切さを
学ばせていただきました。
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編集後記
行ってこなくちゃ。
行ってこなくちゃ。
って思いながら
ちょっとずつ先延ばしにしています。
それは
「インフルエンザの予防注射」で~す(笑)
あなたは済みました?
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「こんな時どうしたらいいと思いますか?」
「おすすめの○○を教えて下さい。」
などなど
あなたからの質問をお待ちしています。
遠慮せず、ぜひっ!!