今日は
久ぶりに子どもの力についてお話ししますね。
力は力でも
「いいものはいいと純粋に感じる力」
についてです。
例えば
音楽の時間。
子ども達は
初めて聴いた歌でも
楽しい曲だと
手拍子したり
あるいはもっとテンポの速い曲ですと
走り出したり
踊り出したりします。
それから
曲が終わった後に
拍手したりします。
私も
学校で講演会の最後に
歌を歌うことが多いのてすが
ありがたいことに
初めて聴いた私の歌にも
終わった後に
すごく拍手してくれるのです(涙)
今年
生徒指導が少し困難と言われている
ある高校に講演に行きました。
そして
講演の最後に
「しあわせ」
という歌を歌いました。
この歌は
「自分のことなんか大嫌い
君が 泣いている
誰にも見せない
君の心が
こんなに 震えて
泣いている・・・」
という歌詞で始まる歌で
自分のことが嫌いな子どもたちに
向けて
人を信じて人を愛して
本当の「しあわせ」を
つかんでほしいと願って作った歌です。
その歌の途中で
その高校生たちが
手拍子をしてくれたのです。
びっくりでした。
そしてさらに
「教室で、女子が『あの歌泣けた。』って言ってましたよ!」
先生に教えてもらいました。
またまたうれしかったです。
子どもたちが
有名な人が歌っているとかじゃなく
純粋に心で聴いて、感じて
「いいものはいい!」
と感じてくれるのだということが。
それから
こんなこともありました。
ある時
デパートに出かけた私は
画廊に飾ってあった
外国の画家が描いた絵に
一目ぼれしちゃいました。
タイトルは
「ノートルダム寺院に沈む夕日」
やわらかな夕日の中に
ノートルダム寺院の影が
映し出されている
光と影が印象的な
美しい絵でした。
思わず見とれてしまい
その結果
えいっ!
と
当時のへそくりをはたいて
その絵を買っちゃいました(笑)
その送付先を学校にしてあったので
絵は後日
学校に送られてきました。
その時
私は小学校二年生の担任をしていました。
この絵を子どもたちに見せたら
なんて言うかな?
そう思って
「あのね、先生は、絵を買いました。
見たい?」
と聞くと
「見たいですっ!!」
との返事。
「あのね、こんな絵です。」
と言ってその絵を
箱から取り出すと・・・
子ども達は
一瞬息をのみました。
教室中の空気が止まります。
そして
その後
一斉に
「きれい!!!!」
って叫んだのです。
大きな声で。
子どもたちの純粋な心が
美しい絵に感動した結果でした。
小学校二年生でも
「いいものはいい」
と感じることができる。
子どもって素晴らしい!
ちなみに
職員室で
「これ何?岩堀先生。」
と聞かれましたので
「絵なんです。」
と答えますと
「見たい、見たい」
と同僚が言うので
子どもたちと同じように
箱から出して見せました。
すると
第一声は全員
「これ、いくらしたの?」
でした~(笑)
自分も大人なので
同じ立場だったら
多分同じように言っていたかもしれないのですが
何ともねぇ・・・
大人というのはねぇ・・・
色々経験し過ぎて
本来持っていた
純粋に感じる心を
どこかに置いてきてしまったのかも。
子どもたちを見ながら
いつまでも純粋に感じる心を失いたくないなぁ
って思いました。
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編集後記
今日は
福井県大野市の
上庄小学校で講演をしてきました。
何と校長先生が
大学の同級生だったのですよ。
なんて話はさておき
子ども達はとても真剣なまなざしで
私の話を聞いてくれました。
自分のことも家族や友達のことも大きな子が
一人でも増えますように
そう願いながら
今後も講演を続けていきます。
なお
「上庄?」
って気が付いたあなた、
かなりの食通とみた。
実は
上庄の地は
「上庄里芋」という
全国的にも有名な里芋の産地なのです。
これから
里芋の美味しい季節になります。
あー
楽しみ!!
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「こんな時どうしたらいいと思いますか?」
「おすすめの○○を教えて下さい。」
などなど
あなたからの質問をお待ちしています。
遠慮せず、ぜひっ!!