昨日は
育児休暇の前に担任していた子どもたちは6年生になり、
私がまた担任になった時のことをお話ししました。
それは、
4月の初め、子どもたち数人が私の所に来て
暗い顔でこう言ったことから始まりました。
「先生、僕らは4年生の時のようなキラキラと輝いていた
僕らではありません。何をやってもダメなんです。な、みんな。」
その言葉に残りの子らがうなずきました。
は?!?!
何言ってるの?!?!
と思った私は、
「何言ってるの。
みんなにはどんな可能性だってあるんだから。
よし、分かった!このクラスの目標を
『世界一のクラス』にしよう!!」
と言いました。
まず
子どもたちが思っていた
「自分たちはダメなんだ」
という意識を変えるために
「素晴らしい力がある」
ときっぱり言い切りました。
そして
「世界一のクラス」
という目標を掲げ
クラスの立て直しを図るために
みんなで色々なことに
挑戦しました。
全員水泳100mに挑戦したり
リレー大会、マラソン大会、なわとび大会、球技大会でも
がんばりました。
私は
子どもたちに
「自分の自己新記録を出そう!」
と呼びかけ、
できる限りの支援をしました。
また
全員の名前が歌詞に入った学級の歌を作って
みんなで大きな声で歌いました。
日記のコメントでも
子どもたちを励まし続けました。
日に日に子どもたちに笑顔が増えていきました。
そして迎えた
一学期の終わりの七夕集会の時のことです。
七夕集会というのは
児童会が主催する学校行事です。
毎年
体育館の天井まで届きそうな
大きな竹を一クラスに一本ずつ用意します。
それをクラスごとに
願い事を書いた短冊で飾り付けをするのです。
子どもたちの願いや思いが込められた
色とりどりの短冊。
それが
体育館の天井まで届かんばかりの長さで
12本並んでいます。
竹の葉の黄緑色に
子どもたちの書いた短冊の
赤や黄色や青色が映えて
下から見上げると
それはそれはきれいな眺めでした。
私は当時、
児童会の担当をしていたので
その集会の準備に大忙し。
そのため
子どもたちがどんな願い事を書いたのか
読んでいませんでした。
七夕集会が終わって
その竹をトラックに載せて
後始末に行ってくださった教頭先生が
「岩堀先生、先生のクラスの子どもたち
短冊にどんな願いことを書いていたか知ってるか?」
とおっしゃいました。
私は、
「いえ、今回は児童会の仕事で忙しくしていたものですから
読んでいません。」
と答えました。
すると、
教頭先生はこうおっゃいました。
「岩堀先生、先生のクラスの子どもたちな、
『来年も岩堀先生が担任になりますように』
って書いてたぞ。それも一人じゃなくて何人もだ。
来年は自分たちは中学校に行くって知ってるのにな。」
「えっ・・・」
そのあとはもう
言葉になりませんでした。
子どもたちの気持ちに
涙が止まらず
私は
職員室で号泣しました。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
編集後記
今日は
ブログの記事を書いていて
当時のことを思い出し
うるうるしてしまいました。
「やる気の出させ方」について
さらに詳しく知りたい方は
下記の過去のブログ
4部作をぜひ読んでくださいませ。
まずは
➀やる気を出させるポイント
についてです。
子どもにはみんないいところがある ~やる気を出させるポイント~
次は
➁やる気は行動から
についてです。
子どもにはみんないいところがある ~やる気は行動から~
さらに
➂やる気は行動から、の続きです。
子どもにはみんないいところがある ~やる気は行動から~の続き
最後に
➃やる気が全くなくてもやる気になった話
についてです。
子どもにはみんないいところがある ~やる気が全くなくてもやる気になった話~
明日は
その子どもたちとの卒業式について
お伝えしますね。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「こんな時どうしたらいいと思いますか?」
「おすすめの○○を教えて下さい。」
などなど
あなたからの質問をお待ちしています。
遠慮せず、ぜひっ!!