昨日は
心理学の分野で
とっても有名な
セリグマンの研究についてお話ししました。
簡単に振り返りますと
犬に嫌な電気刺激を与えて
自分の力では
どうにもできない状況に置いておき
その経験を何回もさせると
今度は、
いつもなら簡単にできるようなことでも
できなくなる。
あるいは、やろとしなくなる。
という研究で
セリグマンは
この状態を
「学習性無力感」
と名付けました。
要するに
自分がある刺激に対しては
無力であることを学んでしまうということなのですね。
では、
これを子どもたちに当てはめると
どうでしょう。
例えば
いつもお母さんから
「あなたは何をやってもダメな子ね。」
と口癖のように言われていたとします。
何か反論しようものなら
一つ言えば十返ってくる
そんな感じです。
そんなことが何回も
何回も続いたとします。
すると
子どもは
もうお母さんに何を言っても無駄だ
ということを学んでしまいます。
そうするとどうなるかと言いますと、
普段ならできるような簡単なことでも
できなくなったり
あるいは
やろうという意欲が無くなって
やろうともしなくなる。
という状態になってしまいます。
と
このお話を
先日ある営業マンさんに話したら
「これって大人でも一緒ですよね。」
と言いました。
「そうです。
その通りです!」
と私は言いました。
勘のいいあなたも気づいていらっしゃると思いますが、
子どもに起きることとか
子どもを伸ばす方法とかは
全て大人にも当てはまることなのです。
大人の場合は
上司からいつも
「何やってるんだよ、ほんとにダメな奴だな。」
と怒鳴られたり、
「お前、これ意味分かってるの?」
と軽蔑の眼差して言われたり。
そのような経験を何回も繰り返すと
次第にやる気が無くなってきます。
そして
何をやるのも嫌になる。
残念です。
とても残念です。
実は
大阪大学の心理学の授業で
このセリグマンの研究のことを教えていただきました。
そして、
大人がこの状態になると
離職やうつ病につながることも。
でも
実は
その時の教授がおっしゃったことは
その先がありました。
「人がこの状態になった時に
回復する唯一の方法があります。
それは、自分ではもうだめだと思い込んでいるので
どうにもなりません。
周りからのポジティブフィードバックです。」
とおっしゃったのです。
よっしゃーっ!!
宝物ファイルプログラムは正にそれだーっ!!
そう思って
私は心の中でガッツボーズをしました!!
思わず机から飛び上がりそうでした。
宝物ファイルプログラムでは
子ども達は、クラスの友達、先生、家族から
長所を書いてもらう活動があります。
大人版も
例えば会社だったら
同じ部署の人から書いてもらう活動があります。
個人講座の場合は同じグループの人同士
長所を書き合うというワークがあります。
周りの人からのホジティブな言葉が
子どもたちを、大人たちを救うのです。
どうぞ
あなたの大切な子どもたちや大切な人に
温かい肯定の言葉を
かけてあげてくださいね。
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編集後記
最近見たテレビで
「昔の常識は今の常識ではありません」
という内容を
放送していました。
例えば
運動中の水分補給。
私が中・高生の時の部活
(えらく前でごめんなさい)
の時は、
部活の途中で水を飲むなんて
許されませんでした。
ええ、考えられませんでした。
でも今では
運動の途中の水分補給は常識となりました。
もう一つは
「卵」
です。
これまた
以前は
一日に一個まで、
とか言われていました。
コレステロール値が上がるからという理由で。
でも
今は
一日2~3個までなら大丈夫
と言われるようになりました。
卵はバランス栄養食品として
見直されてきています。
卵焼もゆで卵も大好きな私としては
うれしい限りです(笑)
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「こんな時どうしたらいいと思いますか?」
「おすすめの○○を教えて下さい。」
などなど
あなたからの質問をお待ちしています。
遠慮せず、ぜひっ!!