今日は
久しぶりに「やる気」に
ついてお話しますね。
やる気はやる気ですけれども
今日のは
やる気を無くしてしまう原因についてです。
これは
アメリカのセリグマンという心理学者の
有名な研究です。
彼は
やる気が無くなってしまった状態のことを
「学習性無力感」
と名付けました。
無力感を学習するって
どういう意味?
って思いますよね。
それは
犬を使ったこんな研究した。
彼の名誉のために
一言付け付け加えておきますが
犬を使うことに
申し訳ないという気持ちが
あったと本に書かれています。
念のため。
で
話を研究に戻しますね。
彼は
犬をA、B二つの部屋に分けて入れました。
そして
Aの部屋の犬の脚に電極を付けて
電流が流れるようにしました。
電流は
犬にとっては嫌な刺激となります。
嫌な刺激を受けると犬は
何とかその刺激から逃げようと
もがきます。
Aの部屋には
バーのようなスイッチがあり
それを犬が鼻で押すと
電流は止まる
つまり嫌な刺激は止まるという
仕掛けになっています。
何度電流を流しているうちに
犬が偶然鼻でそのスイッチを押すと
電流は止まります。
それを繰り返しますと
犬は
電流が流れると
すぐにスイッチを鼻で押して
電流を止められるようになります。
これがAの部屋です。
一方
Bの部屋の犬には
Aの部屋の犬の脚に付けた電流が
枝別れして
同じように脚についています。
そして
Aの部屋と同じ形のスイッチがあります。
ところが
一つだけ違うのは
Bの部屋のスイッチは
犬が鼻で押しても
電流の嫌な刺激は
止みません。
電流が止むのは
Aの部屋の犬が
鼻でスイッチを押した時だけです。
つまり
Aの部屋の犬とBの部屋の犬には
同じ時間だけ電流が流れます。
違うのは
Aの部屋の犬は
電流という嫌な刺激に対して
自分でコントロールできますが
Bの部屋の犬は
自分ではコントロールできない
という状態です。
その状態を何回も経験させます。
その後
今度は
平らなスペースに犬を連れて行きます。
そのスペースは
低いつい立のようなもので
半分に区切られていて
一方は床に電流が流れるようになっています。
でも
そのつい立を飛び越えて
もう半分のスペースに行くと
そこには電流は流れていない、
という仕組みになっています。
そこで
その電流が流れるスペースに
犬を放して
Aの部屋の犬とBの部屋の犬とで
行動に違いがあるかを調べました。
すると
Aの部屋の犬は
簡単に低いつい立を乗り越えて
安全なスペースに行きました。
ところが
Bの部屋の犬は
どうなったと思います?
その電流が流れるスペースで
ぶるぶる震えてうずくまっている、
という結果になりました。
この状態を
セリグマンは
「学習性無力感」
と名付けました。
Bの部屋の犬は
やる気を無くしてしまった状態ですね。
なんとも衝撃的な研究です。
今日は長くなりますので
この辺にしておきますが、
明日は
これが子どもに起きるとどうなるか
あるいは
大人の場合はどうなのか
などについてお伝えしますね。
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編集後記
今は東京に来ています。
東京は
地下鉄がとても発達しています。
でも
発達し過ぎていて
出口が分からなくなることがあります。
例えばA1出口~A8出口まであったり
それも
地下道をかなり歩かないと
出られません。
しかも
出口を間違えると
全然違うところに出てしまって
「えっ、ここどこ?」
となっちゃって
迷子になりかけたりします。
液で待ち合わせをするときも
出口はどこなのかを
いつも確認します。
ちなみに
福井では
一番大きなJR福井駅でさえ
出口が一つしかありません。
ですから
駅での待ち合わせは
とても楽で~す(笑)
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「こんな時どうしたらいいと思いますか?」
「おすすめの○○を教えて下さい。」
などなど
あなたからの質問をお待ちしています。
遠慮せず、ぜひっ!!