けんかばかりしていた子が友だちと仲良くなった
5年生で担任した当初,毎日のように友だちとけんかばかりしていた男子児童がいました。
もとはと言えば些細なことが原因なのですが,意地を張って突っかかっていく。
自分が悪い時でも謝らない。その結果またけんかになり,負けて教室の隅で悔し泣きをする。そんなことの繰り返しでた。しかし,気がつけばケンカをする回数は減って,
代わりに友だちと仲良く遊ぶ姿が見られるようになりました。持ち上がりとなった私は,
彼が6年生の時に成長したところを次のように書いて渡しました。「5年生のはじめのころと比べると,友達とけんかをしておこったり泣いたりすることがなくなりましたね。
それは,自分の心が優しく強くなった証拠だと思います。先生もとてもうれしいです。」
その時は,彼の成長ぶりをただ喜んでいただけでしたが,
その裏に,彼のいろいろな思いがあることが分かりました。それは,自分の成長したところをまとめて「下級生へのメッセージ」として発表した時のことです。
彼書いてきた原稿に,私の目は釘づけになりました。
発表する原稿として書いたものは次のような文章でした。「ぼくが伝えたいのは,「ふだんから友達を大切にし,すごい所を尊敬していると,
周りの人からも信頼され,より仲よくなる」ということです。
1~4年生の時はふだんから友達がきらいで,悪いところばかり見つけては,いつも一人ぼっちでした。
けれども5年生になって岩堀先生が「友達のいいところを探そう」や
「さわやかさんへの道」などをしてくれました。
ぼくはこの機会を使って友達と仲良くなろうと思って,いいところをたくさん見つけるようにしました。
そのとき書いたものが,一番右の友達のいいところ探しの紙です。
書いている時に人のいいところをたくさんまねしたら,その友達のいいところが身につくかもと思い,
少しずつまねをするようにしました。そしたら友達とすごく仲良くなれました。
次に,左にあるのが「さわやかさんへの道」の一部です。
これは,さっきも言ったように,先生がこのクラスを仲良くさせようと作ったものです。
内容は,誰でも差別なく話せるか,自分がいやだったらきっぱりと「いや」と言えるかなどをふり返り,
相手も自分も大切にする学習です。ぼくはこれを使って友達と仲良くなりました。
真ん中の紙は,お母さんと先生から成長したところを書いてもらったものです。
「学校で人間関係を学び,人に対する思いやり,特に自分より弱い人の心を大切にするようになった。」
また,「泣いたりおこったりすることがなくなり,自分の心が強くなった。」これを書いてもらった時,
ぼくはすごくうれしかったです。
最後にぼくは,この友達を大切にして尊敬するということはすごく大切なことだと思うので,
中学校へ行っても友達のいいところをたくさん見つけて,まねして立派な中学生になりたいと思います。」
もとはと言えば些細なことが原因なのですが,意地を張って突っかかっていく。
自分が悪い時でも謝らない。その結果またけんかになり,負けて教室の隅で悔し泣きをする。そんなことの繰り返しでた。しかし,気がつけばケンカをする回数は減って,
代わりに友だちと仲良く遊ぶ姿が見られるようになりました。持ち上がりとなった私は,
彼が6年生の時に成長したところを次のように書いて渡しました。「5年生のはじめのころと比べると,友達とけんかをしておこったり泣いたりすることがなくなりましたね。
それは,自分の心が優しく強くなった証拠だと思います。先生もとてもうれしいです。」
その時は,彼の成長ぶりをただ喜んでいただけでしたが,
その裏に,彼のいろいろな思いがあることが分かりました。それは,自分の成長したところをまとめて「下級生へのメッセージ」として発表した時のことです。
彼書いてきた原稿に,私の目は釘づけになりました。
発表する原稿として書いたものは次のような文章でした。「ぼくが伝えたいのは,「ふだんから友達を大切にし,すごい所を尊敬していると,
周りの人からも信頼され,より仲よくなる」ということです。
1~4年生の時はふだんから友達がきらいで,悪いところばかり見つけては,いつも一人ぼっちでした。
けれども5年生になって岩堀先生が「友達のいいところを探そう」や
「さわやかさんへの道」などをしてくれました。
ぼくはこの機会を使って友達と仲良くなろうと思って,いいところをたくさん見つけるようにしました。
そのとき書いたものが,一番右の友達のいいところ探しの紙です。
書いている時に人のいいところをたくさんまねしたら,その友達のいいところが身につくかもと思い,
少しずつまねをするようにしました。そしたら友達とすごく仲良くなれました。
次に,左にあるのが「さわやかさんへの道」の一部です。
これは,さっきも言ったように,先生がこのクラスを仲良くさせようと作ったものです。
内容は,誰でも差別なく話せるか,自分がいやだったらきっぱりと「いや」と言えるかなどをふり返り,
相手も自分も大切にする学習です。ぼくはこれを使って友達と仲良くなりました。
真ん中の紙は,お母さんと先生から成長したところを書いてもらったものです。
「学校で人間関係を学び,人に対する思いやり,特に自分より弱い人の心を大切にするようになった。」
また,「泣いたりおこったりすることがなくなり,自分の心が強くなった。」これを書いてもらった時,
ぼくはすごくうれしかったです。
最後にぼくは,この友達を大切にして尊敬するということはすごく大切なことだと思うので,
中学校へ行っても友達のいいところをたくさん見つけて,まねして立派な中学生になりたいと思います。」
このように,友だちのよいところを見つけるという活動を通して,友だちの長所を知り,
それを自分も取り入れることで彼は大きく成長しました。